大手中古車メーカーのビッグモーターの水増し請求問題が発覚し、不正があったとして問題視されています。
実は、ビッグモーターの不祥事は今に始まったことではなく、10年以上も前から不正があったことがわかっています。
この記事では「ビッグモーター不祥事一覧まとめ!ヤバい会社で不正は10年以上前から?」と題しまして下記の内容についてお伝えしていきます。
ビッグモーター不祥事一覧まとめ!
- 2016年12月 従業員現金やり取り
- 2017年2月 保険選手権退会
- 2021年秋 水増し請求
- 2023年2月.3月 車検不正
- 2023年4月 レクチャー動画流出
- 2023年7月7日 自動車保険の不正請求
ビッグモータ―はヤバい会社で不正は10年以上前から?
ビッグモーター不祥事一覧まとめ!
ビッグモーターの数々の不祥事が浮き彫りになっています。
一覧でまとめてみました。
- 2016年12月 従業員現金やり取り
- 2017年2月 保険選手権退会
- 2021年秋 水増し請求
- 2023年2月.3月 車検不正
- 2023年4月 レクチャー動画流出
- 2023年7月7日 自動車保険の不正請求
それでは一つずつ解説していきます。
2016年12月 従業員現金やり取り
中古車販売大手ビッグモーターの不祥事が記事になったのは2016年12月。
産経新聞が報じました。
記事の内容によれば、自動車保険の契約で月間目標額のノルマを下回った店舗の店長が上回った店長に現金を支払う罰金制度があったことを報じています。
ノルマを達成できなかった店長は、マイナス分を罰金として支払い、ノルマを達成した店長は賞金として受け取っていたということになります。
全体では±0にはならない仕組みで、こういったことはビッグモーターの社内では慣行になっていたようです。
会社の総務担当者はこうした慣行は”事実”であることを認めた上で、次のようにコメントをしていました。
「会社からは一切強制していないため、違法性はないと認識している。拒否できない空気があったのであれば、会社として配慮すべきだったかもしれない。不満がある店長がいるくらいなら、現金授受をやめればいいと店長側に伝えた」
引用元:Wikipedia
2017年2月 社長指示
産経新聞が報じた店長間のノルマ罰金制度は、ビッグモーターの社長・兼重宏行氏が指示していたことが報じられました。
2016年に投稿された「㈱ビッグモーター会社案内・営業編」と言う動画で兼重宏行社長が仕事の信念を問われ「誠実」と答えている。
どんなジョークかと。 pic.twitter.com/Gx7d0pA4Wh— KAZUYA (@kazuyahkd2) July 18, 2023
約80店舗の販売店でノルマを達成しなかった店長から10万円を上限に集め、達成した店長に渡していたとのことです。
更にはビッグモーターの社員全員に一括送信されたメールには「保険選手権退会に関して」というタイトルではこのような内容が送られていたことが分かっています。
画像出典元:産経新聞
「罰金を払うということは、店長としての仕事をしてないということだ!」「罰金を払い続けて、店長として(中略)恥ずかしくないか!」などと記載されていた。
引用元:産経新聞
ビッグモータ―の社長・兼重宏行氏は、罰ゲーム好きであることで知られており、社員と飲食した際もじゃんけんで支払いをする人を決めていたそうです。
2021年秋 水増し請求
ビッグモータ―社員による内部告発により、車両修理費用の水増し請求を行っていることが浮き彫りになりました。
内部告発を受けて2022年2月過ぎ、ビッグモータ―と取引のある損保会社3社(損害保険ジャパン、東京海上日動火災保険、三井住友海上火災保険)は修理費の請求書類のサンプル調査を実施しました。
その結果25カ所の工場で、80件以上もの水増し請求の案件が見つかったのです。
これにより、損保会社3社はさらに詳しい調査をビッグモータ―に要請しました。
ビッグモータ―は水増し請求問題においてこのようにコメント。
「(板金)工場と見積り作成部署との連携不足や、作業員のミスなどにより一部で誤った保険金請求が行われている」
「意図的なものでないことを確認している」
過失であることを主張していましたが、2022年12月以降、主張をひっくり返すかのようなコメントを発表。
「事故修理時の保険金請求において複数の工場で重大な疑義事案が生じている可能性が認められた」
弁護士を含めた第三者チームを設置することを打診したのです。
2023年2月~3月 不正車検
国土交通省は、ビッグモータ―三店舗において不正車検があったとして行政処分を実施しました。
2023年2月 唐津店
【点検整備の一部を実施せず、指定整備記録簿の記載がなかった】
2023年3月 熊本浜線店
【58台の車両に不正に合格させたとして検査員2名を解任】
2023年6月 宇都宮店
【58台の車両で完成検査の一部が実施していなかったため検査員2名を解任】
2023年4月 レクチャー動画流出
4月には工場長が意図的にタイヤをパンクさせている動画が流出しました!
動画をリークしたのは元従業員。
この従業員の方は不正の証拠を抑えるため工場長に偽って撮影をしました。
画像出典元:FRIDAY
タイヤに穴をあけているのは顧客から預かった修理が必要な車。
タイヤの溝が極度にすり減っていることからパンクしやすいと見定められ、穴あけの対象に選ばれてしまったようです。
工場長がタイヤに穴をあける手際は10秒ほどで、”ネジを指す部分” ”撮影をするためのカメラアングル” ”保険会社への申請方法” などをレクチャーされたようです。
ちなみにこの動画が撮られてたのは熊本浜線店でした。
従業員同士のやり取りも流出。
「交換したていで大丈夫」
「完全犯罪しておく」
などと、故意による悪質な水増し請求をすることが、日常化していたことが伺える内容ですよね。
実際にビッグモータ―で車両点検をした方の被害報告とされる話もでてきています。
親が #ビッグモータ で車を購入していたことが発覚💦
昨年10月に購入して4月の車両点検で「タイヤに釘が刺さっている」とのことでタイヤの修理をしたそう🤔
それまでは釘が刺さっていることには気が付かなかったとのこと…
点検のときに釘さしたんじゃないのか❓
疑ってしまいますよね😰 pic.twitter.com/kQDJLjQtH9— 消えそうな市民🌈 (@zonazona0617) July 19, 2023
それまでは釘が刺さっていることには気が付かなかったとのこと… 点検のときに釘さしたんじゃないのか?
2023年 7月7日 自動車保険の不正請求
ビッグモータ-が度々、自動車保険の不正請求を行っていたことが判明。
ビッグモータ―の取引先の一社である東京海上日動火災保険の関係者によれば、300件を超える不正が発覚しました。
悪質な破損の事例も浮き彫りになったのです。
必要のない部品を交換していた
破損個所のないパネルの板金を行った
塗装の品質を高く偽った
車体を故意に破損させていた
- ヘッドライトのカバーを割る、
- ドライバーで車体をひっかく
- 靴下に入れたゴルフボールを振り回して車をたたく
2023年7月18日 工場長の降格処分
ビッグモータ―の経営幹部らが、就業規則で定められた手続きをせずに工場長を降格処分していたことがわかりました。
ビッグモータ―は2020年8月ごろから20人、2021年に15人、2022年に12人に上る工場長を降格処分。
頻繁に行われていたとされ「環境整備点検」の成績がよくなかったことが降格処分の理由としているようです。
一連の報道の実態を受けて、ビッグモータ―は7月18日に調査報告書を公表。
104人のうち61人の従業員が「工場長や上司からの指示」の元、水増し請求を行っていたと回答しました。
また、「自分の給料を上げるため」と回答した従業員も8人。
会社からの圧力や、従業員の告発も黙殺されていたことがわかっています。
ビッグモータ―の兼重宏行社長は、同日に報酬の残額を一年間返上することを発表。
副社長ら幹部4人の報酬を10%~50%、3ヵ月間返上することを発表しています。
ビッグモータ―はヤバい会社で不正は10年以上前から?
ビッグモータ―の悪質な実態が表面化されたのは2023年に入ってからですが、こうした不正は10年以上前から行われていた可能性が危惧されています。
2016年の産経新聞が報じる5年以上前から既に水増し請求は行われていたとされているのです。
こうした実態は、元幹部の中野優作さんが話しています。
- ヤバい会社であることは認識していたが社長は父のような存在だった
- 自分も火消しをおこなっていた
- 家族のため仕方なくやっている人が殆どではないか
- 不正請求をしていたのは世代交代による人事問題が原因ではないか
などとビッグモータ―の不正請求について、心境を語られています。
涙ながらに語られていて本音が聞けます。
まとめ
今回は「ビッグモーター不祥事一覧まとめ!ヤバい会社で不正は10年以上前から?」と題しまして下記の内容についてお伝えしてきました。
ビッグモーター不祥事一覧まとめ!
- 2016年12月 従業員現金やり取り
- 2017年2月 保険選手権退会
- 2021年秋 水増し請求
- 2023年2月.3月 車検不正
- 2023年4月 レクチャー動画流出
- 2023年7月7日 自動車保険の不正請求
ビッグモータ―がかなりヤバい会社だったことは一目瞭然ですよね。
被害を知らずに受けていた方は沢山います。
社長が一年間報酬を返上するだけというのも何だか納得できませんよね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それではまた!!